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あの世に持っていくもの

昨日

友達でもあり お客様でもあり 後輩でもあり 人間として常識的なレベルで話せる

Eと高庵で接客した。

入口を「ところてん突き」のようにニュルっとはいり

席に着くなり言われたこと




「●×■▲#$*んだんですわ・・・・」



元々大病を患っていて

気になっていたんだが・・・





まさかの結果に

驚きとともにスタッフ一同絶句





Eの親父さんは社会的地位のある人

うちの親父と比べて正直

「羨ましいなーーーー いいなー」

と思っていた。

俺の中では順風満帆

平穏でリビングの絨毯で孫が飛び回り親父さんの肩に絡みつく

そんな人生かなと 思っていた。



E氏も結婚し幸せというか普通の人が普通に過ごすことを普通にやる

ごく一般的な幸せな道を歩んでいた。



ところが人生って悲劇だ。


残酷でもあり必ず訪れる事柄が

少し早く訪れるのであった。



この1年で大変苦労しただろう


人生にはリーハーサルはないのだから

親父さんの大病も初めてのことでさぞ落ち込んだのではないだろうか!?

自分の時もそうだった。




癌宣告





あの癌とやらは

人間すっとぼけたもんで他人事と思い

まさか自分の家族がなるとは思ってないものである。

そして癌=死と考えてしまう。

癌は身体だけでなく気持ち蝕んでいく

そんな病気なんだ!





戦う人もいる

あきらめる人もいる

勝つ人もいる

それも人生 すべて人生







俺は親父に聞きたかったことがあった。

小さいころからみてきて憧れていた。

助けてもらった。

太平工業という上場企業で

書記長をやっていた。

部下は1000人

逆らうやつはいなかった!



親父に

「人生で一番良かった時って いつ?」

てって聞きたかった。

でも聞けなかった。


つらくてうずくまって背中団子のように丸めて頭床につけて

「寒い 寒い」

言ってるの見て

聞けるわけがない




でも聞けなかった事を後悔している・・・・・・・・・・・・




俺に勇気があれば

もっと早い段階で聞けたはず






E氏も聞きたかった事があったんじゃないかな??

もし時計を逆回転できるなら





「なんで007.gif007.gif007.gifしたの?・・・・・」





翌年

母親も死んだ

皮肉にも親父と同じ病気

ステージは末期のレベルを振り切っていた。

癌告知から

本人に死を見つめることまで俺がやらなくちゃいけないのでたいへんであった。

そして俺が生まれた11月に死んだ。





そこで親父に聞けなかった思いを晴らすべく

母親には聞いてみた

「人生で一番幸せだったときっていつ???」





母は言った

「子供だよ やったり生んだ子供の成長 節目節目 入学式 卒業式 結婚式」





聞いた

聞いた



何も言えなかった。

ソファーで雑誌読むしかなかった・・・・





でも後悔することが一つだけあった。


もし時計を逆回転できるなら


「一緒に暮らそうか? 東京きなよ!!!!」







もし振り子の針を止めれるのなら

きっと人間は後悔しないように生きる動物であるそー思う!



だから

E氏には言ったよお母さんに「・・・・・・・・・」ってね!








いくらお金を残しても

あの世にはもっていけない

硬くてトイレの紙にもならない



お父様はきっと死ぬ瞬間

映画をみてたんじゃないかな!

人生の節目を繋ぎ合せた 人生で一番幸せだったころの




あの世にもっていくもの

それは




「人生で一番輝いていた頃の思い出である」



合唱 合掌



心よりご冥福をお祈りします。

               スタッフ一同
by jaguar.takahashi | 2012-03-23 01:27 | 高庵TOKYO
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