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幻魚(げんげ)

深海魚で、ちょっとグロテスクな顔をしているげんげ。生のげんげは全身がゼラチン質でおおわれた、プルプルした魚です。富山では、海側のほうであればスーパーにも生で並んでいますが、少し内陸になると「聞いたことはあるけど、食べたことない!」という感じで、なかなか手に入り難い魚です。一般家庭では、お味噌汁の具にするのがポピュラー。少し食感にクセがある(ビロビロしてる)せいで、苦手な方も多いのですが、これを干物にすると絶品!こう見えて脂のノリかたも半端じゃない。地元の酒飲みには垂涎ものの逸品ですが、干物にしたものは富山でもなかなか手に入り難い代物です。

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うちの料理人が朴訥な感じで
「あっ!オーナー前に一夜干しの居酒屋で働いてたんですけどー幻魚(げんげ)って知ってます」

「知らん!」

「なんかー それとにかく油がのってて美味いんですよー」

なにげにその言葉ではじまった今回の新作一夜干し
とにかく見た目はグロイ!
まさにエイリアン

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日本酒や焼酎などに。
実はこのげんげ、一昔前は雑魚として打ち捨てられ、「下の下」=「げんげ」と言われていた魚。それが今では高級魚なみに扱われるようになった出世魚(?)なのです。

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試しに食べてみた
備長炭でささっと焼きこんで
「この野郎っ」てな感じで頭からかぶり付く!!
旨い~
油ののり具合もいいー

酒の肴に幻魚はいかが




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幻の焼酎とみそ焼鳥高庵TOKYO
東京都新宿区新宿3-3-7酒井ビル2F
03-3350-8886

おかげさまで二周年

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by jaguar.takahashi | 2006-10-02 16:15 | 高庵TOKYO
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